木酢・竹酢液とは?
樹木や竹を炭化する際に、熱分解により発生する白い煙を冷却して集めた液体です。
その成分は水分が約90%,残り10%のうち約5%が酢酸、ほかアルコール類、エステル類、フェノール類など約200種類以上にもおよぶ有機成分が含まれます。
それらの有機成分は相乗効果により効能が多用化することから、古くから様々な用途に利用されてきました。
特に使用量の多さでは群を抜く農業分野では希釈して土壌改良資材、活性剤として使われるほか、犬猫忌避、食品保存、飼料用添加から入浴用、化粧品など、様々な生活分野に活用されています。
豊饒な大地の恵み、樹木の成分を一滴に凝縮。
木酢蒸留水「里山のちから水」
木炭の製造時に同時に得られる木酢液は原材料(炭材)がそのまま品質につながるため、木材の産地並びに材質の安全性を重視する必要があります。
「里山のちから水」の原材料は山口県東部の清流で知られる錦川流域および山口県内が原産地で、杉、ヒノキなどの針葉樹、ナラ、クヌギなどの広葉樹の間伐材、剪定材を主な材料とします。
いずれも天然木由来で、防腐処理のある廃パレットなどのリサイクル材は一切含まれません。
これらの材料を化石燃料を使用しない窯で炭化、この際に得られた木酢液は最低6か月以上、タンクに貯留します。
この静置によりタンク内は3つの層に分かれますが、そのうち最もタール分の少ない中間層から取り出した琥珀色の液体を一般に木酢液とします。
この木酢液を取り出し、更に減圧蒸留による精製工程を加えたものが木酢蒸留水「里山のちから水」です。
静置、減圧蒸留の2つの工程によりタール分の多くを取り除いた純度の高い同品は、木竹酢液認証協議会によるPH値、排煙口温度、比重などの厳しい基準を満たした認定品となります。
本品は竹酢蒸留液「竹林のちから水」と比べるとやや臭気があるため、消臭目的においては悪臭に向けたマスキング(中和)効果が期待できます。
木酢蒸留水「里山のちから水」の製造工程
Ⅰ 炭材広葉樹と針葉樹の間伐材、剪定材を使用


山口県内より伐採された間伐剤、剪定材を使用します
Ⅱ 製炭大型炭化炉により一度に大量に製造



石油を使用しない製炭炉で炭化(熱分解)することにより木炭が作られ、同時に煙は煙突により外気で冷やされ木酢液に。
Ⅲ 木酢液採取と蒸留(2次加工)

排煙口の温度が80~150℃の間だけ木酢液を採取。

タンク内の木酢液は6か月以上の静置によりろ過されます。

減圧条件のもと木酢液を精製することでタール等の不純物を除去します。
減圧蒸留木酢蒸留液「里山のちから水」
【用途】消臭(トイレ、生ごみ、ペット)、植物活性ほか
※消臭用として使用する場合は水で約20倍から100倍に薄め使用してください
竹に元々含まれるポリフェノールは、優れた抗菌・抗酸化力で知られます。
竹酢蒸留水「竹林のちから水」
山口県の竹は全国でもトップクラスの賦存量を持ち、バイオマス資源としても早くから着目されていました。
「竹林の力水」は山口県萩市近郊、および県内にみられる竹林を整備して得られた竹を材料とします。
4年から5年かけて成長した孟宗竹を炭化する際に生じる煙を冷やして竹酢液とし一時、タンクに貯留します。
これを6か月以上静置することにより、内部には3 つの層ができます。
そこで、タール分等の不純物の少ない真ん中の層より竹酢液を取り出し、減圧蒸留法により精製、更に純度の高い竹酢蒸留水に仕上げます。
この製法により作られた竹酢蒸留水「竹林のちから水」は木竹酢液認証協議会によるPH 値、排煙口の温度、比重などの厳しい数値をクリアした認定品です。尚、こちらは木酢蒸留水と比べるとタール分が少なく、臭いはややマイルドとなります。
竹酢蒸留水「竹林のちから水」の製造工程
Ⅰ 炭材


Ⅱ 製炭大型炭化炉により一度に大量に製造


Ⅲ 竹酢液採取と蒸留(2次加工)

排煙口の温度が80~150℃の間だけ竹酢液を採取。

タンク内の竹酢液は6か月以上の静置によりろ過されます。

(3)減圧条件のもと竹酢液を精製することでタール等の不純物を除去します。
減圧蒸留竹酢蒸留液「竹林のちから水」
【用途】消臭(トイレ、生ごみ、ペット)、植物活性ほか
※消臭用として使用する場合は水で約20倍から100倍に薄め使用してください
減圧蒸留とは?
2種類以上の混合液を加熱し蒸発させたあと、別の場所に移し再び凝縮させる操作のことで、液体の沸点差を利用して異なる成分を分離・濃縮させることができます。減圧の条件下で行えば、沸点の低い物質を比較的低温において精製できます。
木酢液 蒸留前と蒸留後
やまぐち木竹酢液協会
山口県の森林資源を活用した木酢液・竹酢液、木炭・竹炭の利用と商品開発をすすめ、地域森林資源推進に貢献することを目的として令和2年4月に発足、丸和木材(株)、(有)協同企画フードアグリ、(株)テクノスナカタの三社が運営します。
木竹酢液認証協議会
木竹酢液認証協議会は、日本木酢液協会を含め関連の業界6 団体で構成されています。この業界6団体は品質の安定した木酢液、竹酢液を目的に平成15年12月に「木竹酢液認証協議会」を設け、平成17年2月に「木竹酢液認証制度」の運用を開始しました。
やまぐち木竹酢液協会は2021年3月に、同協議会より蒸留木酢液、蒸留竹酢液の認証を得ました。

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