気化性防錆剤(VCI)とは

気化性防錆剤(Volatile Corrosion Inhibiting:VCI ) は、金属を錆から守るために使用される防錆技術の一種です。この材料は、防錆成分が気化する特性を持ち、気体となった防錆成分が金属表面に付着して保護膜を形成し、腐食を防ぎます。一般的にアミン類の亜硝酸塩、炭酸塩、カルボン酸塩などが使用されています。
仕組み
![]() | ![]() |
金属の酸化(錆)は表面に酸素が付着することで発生します | 気化性防錆剤が先に金属表面に付着することで酸化を防ぎます |
- 気化特性 気化性防錆剤は、防錆成分が蒸発して気体として空間を気体となって空間を充たします。この気体が金属表面に吸着し、薄い保護膜を形成します。
- 保護膜の作用 保護膜は、金属表面と水分・酸素・腐食性物質(塩分や酸など)との接触を遮断します。これにより、錆の発生を抑制します。
Technos 気化性防錆剤分包タイプV(クラフト/不織布)
銅や銀ほか非鉄金属(銀・銅・すず・真鍮)変色・腐食抑制に有効な気化性防錆剤です。分解、変色をおこさない安定した物質を使用、気化性のため複雑な構造でも隅々まで浸透、また、緩やかに気化するため防錆効果が長期に持続します。
![]() | ![]() | ![]() |
包材:アルミ蒸着袋 規格:1g入2g入 他 | 包材:クラフト紙 ※写真は1g | 成分:気化性防錆剤(VCI) |
使途
・金属製品の輸送・保管全般におけるさび対策
・複数の金属を使う機械、モーター、輸送機器、配電盤
業務用除湿剤との併用で相乗効果が望めます。