I 自然の法則を徹底利用

① はじめに倉庫・工場内において温湿度計の設置をお薦めします。目安として四方に各1ヶ、および戸外に1ヶ以上です。(量販店に販売のあるもので対応可能)湿度の傾向性をつかむため測定値の記録をお薦めします。

② 春、夏、秋では屋外の温度が屋内よりも高く、同時に湿度が低い条件時に換気することが理想です。また、その時々に風向きを捉え、風が屋内を通過するイメージで窓を開放します。
(天気が良く洗濯物が乾く日をイメージ、再生タイプの乾燥剤があれば同時に天日乾燥させる)

③ 朝と晩、および前線の影響下(台風・雨・曇)にあるときは、外気中の水蒸気量(湿気)が増加するため、なるべく扉を開放しないよう注意します。

<①の補足説明>
①-A 計測のポイント ①-B データの検証 ①-C チェック項目

II 温度と湿度の関連性を理解し、大切に保管する ① 屋内の温度分布は底部が最も低く、天井に近づくにしたがい温度が高くなる傾向を示します。従って、特に湿気を嫌うものは出来る限り高い位置に設置することをお薦めします。

② 年間を通じて湿度の高い傾向にある底部に直接荷物を置かないようにします。特にコンクリートは熱伝導が早いため、屋内の気温が低下すれば、いち早く表面温度も下がります。そのとき屋内の湿度が高ければ床に結露が発生して荷物を汚染するリスクも考えられます。

③ 建築年数や工法にもよりますが、スレートや鋼板に覆われた壁面、天井に温度変化が激しいものがあるようです。そこは保管物の品質の劣化、結露による錆の危険にさらされます。従って、温度変化や湿気に弱いものは、壁付近に置かないようにします。また、壁から最低でも数十センチ離して荷物を置くようにします。

④ 床の断熱不足が気になる場所があれば、パレットを二枚重ねにすることも対策となります。わずか30cm程度の違いでも、その位置での湿度は概ね低下します。

⑤ 条件次第では水蒸気の供給源となる、毛布、紙類、材木は出来る限り倉庫、工場内に置かないようにします。

⑥ ラック使用時は天面および側面に空間(すきま)を作ります。見るからに空気が滞留しがちな場所は、開放された空間よりも温度が低く、そのため湿度が高い傾向を示します。

⑦ 隅角部は空気の循環が悪く、建屋内部において最も結露とカビに注意が必要となる場所です。荷物はコーナーに合わせて置かないようにします。                                                
転写不可
※注意 文中に記述のある湿度はすべて関係湿度を指す

III 倉庫・工場における湿気・結露対策とは? (カビ・錆・悪臭) 保管場所、設置状況に応じて乾燥剤(除湿剤)の使い分けを提案します!

●ダンボール等に品物を入れて梱包、その際に乾燥剤(除湿剤)を封入する場合

〔ステップ〕
1. 保存期間内の条件設定
(結露、カビ、錆防止であれば湿度50%を目標値とする)
2. 梱包・包装資材の選定 (フィルムの材質、厚み、サイズ)
3. 乾燥剤の選定、使用量の計算 

<推奨品>
産業用除湿剤ファインドライB / シリカゲルA型分包各種 / シリカゲルB型分包各種

※ 保管条件が決まれば使用量を計算(防湿包装JIS Z-0301 ) 
※ 天然素材であれば過乾燥に注意
※ 含水率や特性により適正湿度は異なります

包装資材、乾燥剤の種類および使用量は気軽にご相談ください。

●ダンボールケースごと除湿する場合

パレットに載せるダンボール全体をストレッチフィルムで覆い、フィルムとダンボールのすきまに産業用除湿剤ファインドライBを封入。

※ 使用目安としてファインドライB-100を5~10個程度使用 

倉庫、工場における除湿・結露・カビ対策

過酷な条件の海上コンテナ輸送の湿気対策に豊富な実績を持つ産業用除湿剤ファインドライ Bシリーズ、および吊り下げ対応のファインドライB-1200をお薦めします。

<適用>
○定期交換(年間4~6回)、もしくは約1ヶ月~2ヶ月間の除湿対策 
○機密性の高い空間を対象とする
○容積に応じて使用量を計算(ファインドライB-1200の場合は4㎥で1ヶが標準使用目安)

<対象>
〇使用開始時と終了時の重量差により、期間中における吸湿量の測定が可能となります
○長期保管が前提の場合では湿度データロガーによるデータ化をお薦めします。
〇その他の使用実績として倉庫、コンテナ型倉庫、収納庫、格納庫、保管庫、太陽光発電用機器収納箱など

ファインドライBは吸湿後、ゲル化により交換時期を告知します。

【長期保管および除湿剤を定期交換しにくい場合】

業務用除湿マットL判および床面が断熱不足のところではファインドライG判大判プレートをお薦めします。
いずれも送風機との併用で更に効果が望めます。

<適用>
〇仕切られた空間で、完全密閉ではないところに使用します
○付属のインディケーターにより吸湿状態を確認します
○業務用除湿マットL判の使用目安は1坪(3.3㎥)あたり1ヶ~2ヶ。
○乾燥室、および天日乾燥させると更に効果的にご使用いただけます。

●床面、コンクリートスラブ・天井・配管・冷凍室・冷蔵室・ダクト周辺の湿気・結露対策

断熱・調湿シート「テラ」を敷き詰める。部分施工であればファインドライG大判プレートもしくは業務用除湿マットL判

※ 「テラ」横90cm×長さ1.8m  素材;B型シリカゲル&防湿フィルム

このほか乾燥剤と併用しサーキュレーター、扇風機、天井扇風機、換気扇なども検討に加える

<対策品 乾燥剤・除湿剤のコスト 概算価格 / 単位 ケ>

産業用除湿剤 ファインドライBシリーズ 300円まで   
産業用除湿剤 Mシリーズ         200円まで
業務用除湿マットL判          1,000円まで
業務用断熱・調湿シート テラ
断熱・除湿 業務用ファインドライG/MC各種 1,000円まで
業務用シリカゲルA型分包各種          500円まで
業務用シリカゲルB型分包各種          500円まで


テクノス買い物市にて販売しております。ご確認ください。


 

※ サイトに販売のないものはお問い合わせください。 

<提案>
●コンテナボックス(通い箱)の中の除湿・結露対策

資材および仕掛品を一時的に保管、または工場間移送に使用する通い箱・プラダン・輸送・保管用コンテナに業務用ファインドライG大判プレートを封入。
天日乾燥により再生可能、また、断熱、および緩衝用としての効果も望めます。

※1㎥あたりの使用量 1枚~

<対象>
衣料品、木工品、布製品、皮革類、紙製品、楽器、美術品、工芸品、食料加工品、粉類、天然品、各種原材料 ほか


(1)-A 計測のポイント

定点観測が原則となります。温湿度計は直射日光を必ず避け、またエアコンの廃熱など周囲の温度変化による影響を受けにくく、出来る限り通風の少ない場所に設置します。

各温湿度計が同じ位置(高さ)になるよう設置します。<約1.5メートルを推奨>

朝(作業開始前)、日中、夕刻、(作業終了時)、夜間等で、できるだけ同じ時刻に計測します。

特にカビ、錆など湿気による被害のあった箇所での測定を優先とし、同時に最も乾燥していると想定される場所にも設置、また、北向きと南向き、シャッター付近と最奥部など、できるだけ条件を対比させます。

(1)-B データの検証

天候、時間帯によりどれほどの温度差、湿度差が生じたかをデータ分析して傾向性をつかむ。

場所ごとに、その場所の使用条件との関連性について分析する。

データより空間(1㎥)あたりの水分量を換算し、特に多い場所については計測ポイント周辺に空気のよどみ、水蒸気の発生源などないか、また建築構造との関連性について検証を加える。 

(1)-C チェック項目

錆発生の警戒レベルを相対湿度70%以上、厳重な警戒を相対湿度80%以上とし、期間において到達した日数とその背景(環境)を分析。
錆発生は結露が大きく影響するため、相対湿度60%以上より注意が必要となります。

カビ繁殖の警戒水準を70%RH以上とし、到達した日数と背景(環境)を分析。
ほとんどのカビは湿度60%以上が繁殖条件となります。
また、温度が20℃を超えると、更に繁殖が活発になります。

一日のうちの温度差に注目、特に湿度の高い時期では5℃の温度差でも結露が発生することがあります。

<参考>
※1 同一の相対湿度であれば、温度の高い方が空気中に存在する水蒸気量(水分量)が多い
      20℃ 60%RHの場合       30℃ 60%RHの場合
    水分量 10.2g/m3 < 水分量 17.9g/m3

【ポイント】 同じ相対湿度でも温度の高い方が結露による影響は大きくなります
※2 閉鎖空間で温度が下がると、結露が発生する
  30℃ 80%RHの場合 ⇒ 露点温度 26.1℃ 温度が
3.9℃下がると結露発生
  15℃ 80%RHの場合 ⇒ 露点温度 11.5℃ 温度が
3.55℃下がると結露発生

露点温度*相対湿度100%