第十話 工場、倉庫、トランクルームにおける商品管理マニュアル<湿気とダンボールの関係について>

2019.9.10ブログ入稿

梅雨や台風、秋雨の時期では、温度、湿度ともに高い状態となることから、空気中に大量の湿気(水蒸気)が存在することになります。そのため、湿度90%以上の日が数日も続けば、ダンボールは吸湿したままの状態となり強度はピーク時より半減し、荷重に耐えられずにつぶれてしまいます。

この型崩れが起きた時のダンボールの含む水の割合(含水率)を調べてみると、湿度50%時では約10%以下であるところが、15%近くまで上昇しています。1Kgのダンボールであれば、50gの吸湿量です。 因みに一度組み立てたダンボールが型崩れを起こすと、湿度が低下しても元の姿に戻ることはありません。

次に、湿気によりダンボールが含む水分が多くなると、ダニをはじめとしてシミ、チャタテムシ、シバンムシなどの害虫が発生し、繁殖する機会を与えてしまうことになります。また、ゴキブリが巣作りをすることも少なくないようです。 ほか、木材家屋を食い尽くすシロアリもダンボールは大の好物です。

これらの害虫はダンボール内の衣料品、本、人形といった収納品までも捕食することがあるため注意を要します。 トランクルームや押入れ、地下室、倉庫といった、ある程度限定される閉鎖空間であれば、大容量タイプの業務用除湿剤を使用して空気中に含まれる水分(湿気)の絶対量を低減させます。 因みに閉鎖空間であれば1㎥あたり、わずかに1gを吸湿しても、湿度を数パーセント下げることとなります。

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