“クレープ紙”とは、特殊な加工によって「ひだ」や「シワ」が付けられた紙のことをいいます。「クレープ(crepe)」は、フランス語で「縮れた」「シワのある」という意味があります。お菓子のクレープも同じ語源です。紙の表面に細かいシワを入れることで、紙が伸びやすく、伸縮性があるため破れにくい素材です。

特徴としては、まず柔らかくしなやか、曲面や立体的なものにもフィットするという点です!
例えば、ガラス製品や食器などの梱包、鉄鋼コイルや電線など重量物の包装にも使われてきました。また、独特のシワ加工でクッションの役割をはたし、衝撃から内容物を保護します。再生紙を使った製品も多いため、塩素漂白などを行わないタイプは焼却しても有害ガスが発生しないので、環境面でも優れています。
近年では、エコ資材として注目されるだけでなく、クラフトやギフトラッピングの分野でも人気が高まっています。シワの質感がナチュラルで温かみを感じさせるため、花束のラッピングやペーパーフラワーの素材にもぴったりです。
“クレープ紙”は「シワによって柔軟性と強度を兼ね備えた、多用途で環境にやさしい紙」のことです。工業的な梱包材、としても、日常のラッピングや手芸素材としても活躍する、とても魅力的な素材なのです。


