湿気対策に欠かせない「乾燥剤」にはさまざまな種類がありますが、本記事では、シリカゲル乾燥剤と塩化カルシウム乾燥剤の違いについて詳しく解説します。
1. 吸湿の仕組み
シリカゲル乾燥剤

シリカゲルは、多孔質の二酸化ケイ素(SiO₂)でできており、内部に無数の微細な穴を持っています。この穴が水分を物理的に吸着することで、湿度を下げる仕組みです。
- 特徴:
- 吸湿後も液体にならず、形状を維持
- 低湿度の環境でも効果を発揮
- 可逆変化のため加熱や天日干しなどで水分を吐き出す
塩化カルシウム乾燥剤

塩化カルシウム(CaCl₂)は、水と化学的に反応し、液体(塩化カルシウム水溶液)となることで湿気を除去します。
- 特徴:
- 吸湿能力が非常に高い(重量の6~7倍の水を吸収)
- 高湿度環境で特に有効
- 吸湿後に液体化するため、密閉容器が必要
2. 使用用途の違い
シリカゲルは、吸湿後も個体のままのため液漏れなどの心配がありません。
そのため、カメラレンズや精密機器、骨董品の保管に適しています。一方、塩化カルシウムは大量の水分を強力に吸収できるため、倉庫・コンテナ内など、長期間で大量の湿気を除去する用途 に適しています。
3.コンテナ・倉庫の湿気対策には「ファインドライBシリーズ」

テクノスナカタでは、コンテナ輸送や倉庫向けの強力な除湿剤「ファインドライBシリーズ」 を提供しています。塩化カルシウムを主成分とし、強力な吸湿性能を持ちながら液漏れ対策も施されています。
また縫製仕上げ(ステッチ)によるフレコンバッグ対応型もございます。

湿気や結露による損害を防ぐために、適切な乾燥剤を選びましょう。ご相談・お見積りはお気軽にお問い合わせください。