業務用除湿剤を使用した、屋外型トランクルームおよび倉庫の湿気・カビ対策。
住宅密集地で増えている屋外型トランクルーム、貸しコンテナの心配事といえば、安全面よりもむしろ保管品の湿気、 カビ、錆、不快害虫による経済的な損失にあるようです。
電源により空調や換気扇の使用が可能なところもあるようですが、それらの設備がなければ湿気対策がより重要になります。
湿気が与える影響は、保管品の種類によりそれぞれ異なります。 そこで、湿気が影響する保管品の被害について、以下3つの項目に分けて検証します。
① 衣類、ふとん、木製品にカビ発生!湿気の影響を検証。
衣類でいえば羊毛、綿、絹、麻、レーヨン等の天然繊維は、ナイロン、ポリエステルといった化学繊維と比較すれば 湿度が高くなれば水分を含みやすい素材です。 この天然繊維は、大気中に含まれる湿気(水蒸気量)と安定するために、いつでも一定量の水分を保持する働きを持ちます。
湿度の高い日が続くと、天然繊維は更に湿気を吸い込んだまま、吐き出すことができなくなるため、水分量(水分率)は高い状態のまま推移します。
そこに空中を飛散するカビ胞子が付着すれば、天然繊維それぞれに持つカビが好む成分に加え、湿り気といった格好の生息条件を提供することで一気に繁殖を促すことになります。
また、木材においては、湿度が高い状態が続くと、自重の約20%以上(含水率)の水分を保持することとなり、こちらもカビを繁殖させる条件を与えることになります。 ※綿と麻(亜麻・ラミー)がカビの影響を受けやすい
② 錆発生!温度差による結露を検証。
結露とは、気体の状態にある湿気(水蒸気)が気温の低下により水に変わる現象で、湿度が高ければ高いほど、わずか な温度変化でも結露が発生します。 この結露水は、度々生じては蒸発により消えるため、そのものを見る機会は少ないかもしれませんが、金属、鉄製品にアタックを繰り返すことで錆発生の原因を与えます
温度変化の影響を受けやすい屋外では特に、結露を抑えるためには関係湿度を出来るだけ低く保つことが必要となります。
結露は年間を通じて発生しますが、気温の高い夏の場合では、空気に含まれる水分量が冬よりも相対的に多く、そのため結露による被害が甚大化する傾向にあります。
冬であれば1日の温度差が10℃以上ある場合に結露が発生しやすく、平年より気温の高い冬には特に注意が必要となります。
③ダンボールが変形!湿気に与える影響を検証。
ダンボールは出発原料が木材(パルプ)であるため、湿気をよく吸収します。 そこで湿度85%以上が数日間続くと、縦と横の強度が著しく損なわれることで形状維持が難しくなり、倉庫やトランクルーム内で荷崩れを起こすことがあります。
ダンボールの形が一度崩れると元には戻らず、また、保管品にも損害を与えるため、保管場所の湿度を出来る限り抑えることが必要となります。
そこで屋外型トランクルームや倉庫においては業務用除湿剤・乾燥剤の使用により、被害が拡大しない対策とします。
この業務用タイプの除湿剤は薬剤別に大別すると2種類があり、それぞれ使用条件に応じた選択が可能となります。
【使用条件別】
A 開閉頻度が高い場合
B 乾燥剤を適度に天日乾燥できる場合
C 機密性の高い場合
E 保管期間を限定する場合 <1~3ヶ月以内>
【業務用除湿剤 のご紹介】
Ⅰ 再生タイプ シリカゲルB型使用品 <上記使用条件 A・Bで推奨>
業務用除湿マット L判 1.0Kg (以下 リンクページに)
Ⅱ 交換タイプ 塩化カルシウム&吸液剤使用品 <上記使用条件 C・Dで推奨>