品質劣化防止および金属部品の結露、錆対策に使用する        業務用除湿剤 ファインドライG   <工場・倉庫編>

工場、物流倉庫などの比較的大きなスペースで除湿対策が必要となれば、当然ながら空調機器の使用が前提となります。

しかし、充分とはいえない空調設備であるとか、また、操業のない夜間には運転を止めることもあります。

ほか、立地でいえば内陸部や水蒸気発生の供給源ともなる海、川、湖の付近は一年を通じて多湿となり、特に夏の時期、朝晩冷え込みの厳しい場合には結露に注意する必要があります。

金属部品の錆、ダンボールの荷崩れ、食品、有機物におけるカビや品質に劣化が見られる場合は、適正な温湿度管理に向けた対策が必要となります。

そこで工場、倉庫、輸送の際の除湿対策品として再生型のシリカゲルB型を使用した業務用除湿剤・ファインドライGをご紹介します。

当該品は結露の生じるような高い湿度時に最大の効果を発揮するシリカゲルB型を使用、それらを並列加工により一面に塗布して表面積を拡げた独自の製法により、同じ分量を袋の中に入れた場合と比較して、96時間で約8%ほど吸湿量が多いという公的試験データもあります。(広島市工業技術センター H.26 試験番号2209)

これらの特長から工場では金属部品を入れた樹脂製コンテナやカゴ台車の四方にも使用され、その特長でもある素早いレスポンスにより錆、結露の発生、品質劣化等を抑制します。

このほかに倉庫や輸送コンテナにも、天然由来品の品質維持およびダンボールの荷崩れ防止用として使用されます。

また、天日や乾燥機を用いてその時までに取り込んていた水分を取り除けば、まるで干した雑巾を繰り返し使うように効率の良い乾燥剤として長期に使用できます。

このためシリカゲルの吸湿具合を目視できる再生サインが中央部に配置されています。

こちら使用開始時は青色ですが、湿度70%を上回ればピンク色に変色します。また、可逆性であるため、湿度が70%よりも下がれば自然に青色に戻ります。

尚、当該品は強制的に乾燥させなければ全く除湿しないというわけではありません。

シリカゲルB型は水蒸気の分子サイズに設計された多くの孔(すきま)を持ち、その孔内部の水蒸気量と周囲の水蒸気量が平衡するように、いつでも呼吸している状態にあります。(吸放湿作用)

そのため、仮に再生サインがピンク色(湿度70%以上)を示していても、湿度が更に上昇し続ける場合では、結露が生じる到達点となる湿度100%まで吸湿を続けるため結露を抑える働きをします。

次にファインドライGの片側にあたる非吸湿面は、断熱および緩衝材の働きをいたします。

そこを指で押すと底に届いた感じがしないほどの弾力性を持ち、また、折り曲げると弓のように反発する剛性さにより商品を衝撃から守ります。そのため自動車部品、機械部品、精密機器、配電盤等に向け使用されることもあります。

また断熱性は木材、グラスウール、ウレタンよりも高い数値を示すほど優れるため、部分的に冷えやすく、また結露が生じやすいエアコン吹き出し口付近や冷蔵庫、冷凍設備の付近にも使用されます。

ファインドライGは、軽量、薄型を特長として除湿、断熱、緩衝の3つの機能を合わせ持つ、新しいタイプの業務用除湿剤です。

ファインドライG内部  シリカゲルB型 並列加工の様子

自動車・電子・精密部品保管時の防錆対策

関係湿度70%RHをモニタリング <可逆性>