業務用シリカゲルの再利用について。メリットとデメリットとは?

乾燥剤として最も認知度の高いシリカゲルですが、同時に再利用できることも知られています。

このシリカゲルは吸湿特性の違いによりA型とB型の2種類に大別されます。

A型は低湿度から吸湿を始めますが、B型は高湿度時に本格的に吸湿するとした違いがあります。

いずれも多孔質構造の孔(すきま)の働きを利用して吸湿することから、それぞれの孔のサイズが異なるところが特長を分ける理由となります

この吸湿作用は吸着と呼ばれ、木炭、活性炭などの炭化物やゼオライト、珪藻土などの鉱物と同じ働きとなります。

また、いずれも一定の条件が備われば、内部に閉じ込めた湿気(水蒸気)を吐き出させることができます。

一度吸湿したものを放湿させることをを再利用、および再生と呼び、家庭用品であれば商品パッケージにメリット(使用方法)として表示されることも少なくありません。

さて、業務用としてシリカゲルを使用する場合、再利用のメリットとして経済的理由と省ゴミの2つが挙げられます。

尚、ここではメリットに対し、デメリットにもなり兼ねない要素も含めて考えてみます。

先ずは経済的理由の根拠です。

シリカゲルは、比較的容易な方法で再生しても効果が現れます。

そこでこの再生をメリットと考えるのであれば、先ずは1回目の使用と再利用した際の性能差について検証する必要があります。

仮に同じ性能まで回復すれば、経済的なところといえば再生コストだけ考えれば済むことになります。

シリカゲル、活性炭のメーカーでは再生(活性炭では再賦活)を行うところもあり、その場合は都度の試験表が担保となります。

しかし、たとえば乾燥庫、電子レンジ、あるいは天日再生の場合では、一定の効果は得られますが、完全に新品の状態になるかといえば中々難しいところです。

乾燥剤が最も性能を発揮できる状態とは、使用を始める前に水蒸気(湿気)を全く含まない状態(絶乾)です。

この他に加えるとすれば、これまでに吸着した大気中に含まれるガスの影響も無視できないところです。

そこで、対象物の安全性を図りつつもコストパフォーマンスの高い方法を探るには、人員、機械設備など、事業会社ごとに異なる条件を基に乾燥剤供給側と検討されることをお勧めします。

次にゴミ処理の問題です。

工場、事業所から出るゴミは事業用として処理する必要があるため、やはりなくす、少なくすることが理想となります。

産業用のゴミは有償であるため、量が多ければ多いほどコストは嵩みます。

近年、梱包時に付属する乾燥剤を、その役目を終えた後は供給主に引き取りを要望されるケースもあるようですが、その場合などは再利用がゴミ処理費の削減にもつながり、経済効果を高めることになります。

このようにシリカゲルをはじめとする業務用乾燥剤の再利用は、複合的な観点により検討する必要があります。