乾燥剤シリカゲルを購入する前のチェックポイント③ <A型とB型 使用量の計算>

シリカゲルA型、B型のどちらを選ぶか?
袋や容器内に保存対象を入れ、外気と遮断するようにしっかりと封をするのであれば、A型シリカゲルを選びます。このA型はB型よりも低湿度より吸湿を開始し、グングン吸湿し続けます。

一方、シリカゲルB型を密閉空間内に入れると、湿度をある一定のところで安定させますが、以降は温度変化により吸湿と放湿を繰り返し、湿度を安定させる働きとなります。

 

そこでB型は、木工品、ピアノ、ギター等の楽器、文化財などの湿度調整によく使用されます。ほか、高湿度時に吸湿率が極めて高い特長を利用して防犯カメラ、地中埋没型ライトなど、ガラス面の結露防止にも使用されます。

 

⑥再生とは?

 

シリカゲルA型の中にインジケーターが含まれるものがあります。

吸湿すると、色相が変化することで吸湿程度が判断できるためとても便利です。

このA型を再生させるには150℃以上の熱が必要となります。

 

再生に電子レンジの使用を勧める商品もあるようですが、この際には吸湿した水分とあわせ吸い込んだ大気中のガスも同時に放出するため、大量に行う場合は換気等に注意が必要となります。

 

一方、シリカゲルB型は常温での再生が可能です。

太陽光の熱と、乾いた空気により、天気の良い日、大量に盛られていなければ半日程度である程度まで水分を放出します。市販品で「天日乾燥で繰り返し使える乾燥剤」と書いてあれば、それは概ねシリカゲルB型を指します。

 

⑥使用量はどのように計算するか?

 

包装用乾燥剤には国家標準のJIS規格があり、使用量の求め方の記載項目もあります。

JISの定める計算式<JIS-Z0301>は、包装フィルムの材質、保管環境、目標湿度、内容物の材質、保存期間、乾燥剤の性能など、多くの情報を事前に必要とします。

こちらに計算式があります。ご参照ください。

尚、製品を販売される場合など、詳しく乾燥剤の使用量を知る必要があれば専門業者に相談されることをお勧めします。

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