梱包用シリカゲルA型100g~1Kg分包の働きおよび使途について 

乾燥剤の代名詞、シリカゲルを大別するとA型とB型の2種類に分かれます

シリカゲルの組成は地殻の約6割を占めるケイ素の酸化物となる二酸化ケイ素98%以上で構成されており、物性的にみても極めて安定した物質であります。

吸湿のみで再利用するには150℃以上の高温を要するものをシリカゲルA型に対し、関係湿度が上昇すれば吸湿、また下降すれば放湿を繰り返し、主に湿度調整(調湿)の役割を持つシリカゲルB型と区別します。

シリカゲルは吸湿しても塩化カルシウムのように液化(潮解)することもなく、また、生石灰のように水をかけると高い温度まで反応熱が発生することはありません。

さて、シリカゲルA型は主に産業用機械、輸送用機器、精密部品等の梱包、およびパスタ、干しシイタケ、珍味、クッキー、お菓子などの食品における包装時に湿気防止を目的として使用されます。

食品を保存対象とする場合、ある範囲まで吸湿し続けるため、主に過剰な水分では食味が落ちてしまう品種に使用します。

以下、3つの項目は、シリカゲルの吸湿効果による働きとなります。

●結露防止 (湿度を強制的に下げることで、温度下降時の結露の発生を抑制)

●錆発生防止(梱包、包装された空間内での水蒸気除去)

●カビ防止(カビ発生原因の一つである湿度を抑制する。目標値は関係湿度60%以下)

また、シリカゲルA型には色相の変化により吸湿状態を知ることができる便利なインジケーター機能が備わります。これを塩化コバルトと呼び、吸湿が始まる前は青色、吸湿すると青インクが水でにじむような薄紫色となり、最終的にピンク色となります。

このほか、有機系指示薬を使用する場合もあります。

次にシリカゲル100g~1Kgまでの分包は量目が大きいため、主に産業用機械、輸送用機器、精密部品の保管に使用されます。

商品は静電気発生を抑制するため、不織布タイプが大半です。

このシリカゲルを使用する場合、保存対象物をポリエチレン、ポリプロプレンなどの非透湿性フィルムでしっかりと被覆する必要があります。また、長期間、機械が不使用となる場合の錆防止、衣類、レンズ、映像フィルム、美術工芸品にも使用されます。

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