地下室の除湿剤による湿気・結露対策 <別荘・住宅・倉庫>
地下室においては設計の段階より湿気対策を最も重要視して設営されているように思われます。全面がコンクリートで覆われるため、地熱の影響を直接受けることとなります。そのため、可能なところではドライエリアが設けられ、また、コンクリートを特別厚くするなどの断熱工法が適用されます。
そこで付随して起きる問題といえば、地下室内がかなりの高気密状態になるところです。
地中に空間を埋め込むため当然ともいえますが、そのため湿気の問題が地下より浮上(?)します。
湿気、すなわち水蒸気量は屋内の隅々までを平準化するため、量の多いところより少ないところに向けて絶えず移動を繰り返します。
仮に屋内が水蒸気の発生源であれば、水蒸気(湿気)は地下室にグングン移動します。そのため、この地下にある仕切り空間は強制的に換気する必要があります。
しかし、密閉空間であまりにも続けて換気し過ぎると、今度は地下室内の水蒸気が過度に減少するため、逆に屋内に存在する水蒸気を引っ張りこむことになります。
そのために湿度センサー付き換気扇などがあれば申し分ありません。
地下室の温度は比較的安定しているため、この機能により運転時間が少なくて済むかもしれません。ただしそれらがなくとも、湿度計設置により概ね判断することができます。
次に、地下室にあるもので、大量に目に付くといえば梱包用ダンボールです。
そのため、地下室といえばダンボールと湿気の関係についてよく尋ねられます。
ダンボールは元々、繊維質を持つパルプが出発原料となります。
この特性より、湿度変化に応じて吸湿と放湿を繰り返す働きを持ちます。
しかし、湿度85%以上が数日も続けば、本来の原型を維持する強度を保つことが出来なくなり、縦方向の強度低下により型崩れを起こします。
このように、ダンボール自体は吸放湿材であるから、湿気に対してニュートラルな対象として捉えます。また、湿気対策の身近な指標にもなり得るでしょう。
さて、地下室の湿度対策でいえば、やはり空調が頼りになります。
換気扇以外にも除湿機、エアコンなどが配置されることも多いと思われます。しかし、これらの電化製品を稼働させない、もしくは電源を切ることにより再び使用前の状態に戻ります。
約6時間もあれば、家屋内の水蒸気量とほとんど差がなくなります。そこで地下室が気温の低い状態にあれば、他の箇所よりもはるかに関係湿度の高い場所となります。
湿度の高い状態が続くと、内部のコンクリート面に水滴が付着する結露が生じます。また、湿度60%より活発化するカビが有機物上に見られるようになります。特に構造的に仕切られた空間では、湿気のもたらす弊害について注意が必要となります。
除湿剤、乾燥剤による地下室の湿度対策としては、天日乾燥により長期間、繰り返し使用できるTechnos除湿マットL判をお勧めしております。
使用量については、あいにく密閉空間ではないため日本工業規格JISの定める包装用乾燥剤の使用量計算式が当てはまりませんが、1㎥から3㎥に1ヶがおおよその使用目安となります。
また、交換が可能である、もしくは期限の定められた湿気対策ではTechnos産業用除湿剤ファインドライB-1200が適応する場合もあります。
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