タンス、机、ベッドなど木工品工場における除湿・カビ対策 <業務用シリカゲルの紹介>
婚礼家具、タンス、ベッドなど、国内工場における木工品の保管につき相談を受けることがあります。
ある工場を訪問すると、そこは大きな川に面し木工品工場のひしめく場所にありました。
かっては材木が運ばれた水路に集積した地場産業であると、後に説明を受けます。
水量のある河川では、絶えず川が水蒸気の発生源になることより、発散する量がその周囲にも影響を及ぼします。
訪問した木工工場の倉庫は近年、タンス、家具などにカビが発生する被害に悩まれていました。
そこは500㎡ほどある敷地に立つ、スレートで囲まれた2階建ての倉庫でした。
目の前の道路に面したところには大きなシャッターと、トラックが荷物の積み下ろしをするプラットフォームがあります。
早速、カビの発生する場所を担当者に尋ねてみると、出入り口のない1階の奥に集中するとのことでした、
見るとタンスとテーブル、家具等が整然と並べられています。
このタンスや家具などの商品にカビが生えることがあるため、早急に対策を検討したいとの要望です。
そこで、まずは庫内および倉庫外に湿度計の設置を薦めます。
経過観測は現状を分析する重要な意味を持つ作業となります。
次に、見回すと構造的に空気のよどむ箇所が少なくないため、庫内のどこにでも風を通過させるイメージで家具を再配置することと、湿度の高い時期では扇風機、サーキュレーサーなどを使用することの二点をお伝えしました。
この扇風機は必ずしも性能が優れ、また強風でなくても良いともお伝えします。
閉鎖空間であれば、わずかな風によっても空気の循環は変わります。
風により表面は乾きやすくなり、また、強制的な空気の入れ替えは所々にある温度差を抑制することとなります。
すると、周辺一体において湿度が安定するようになります。
詳しくは拙サイト内「空調設備のない倉庫・工場における湿気・結露対策」をご高覧ください。
また、タンスや小物類の入る引き出しでは、業務用シリカゲルB型分包の使用を薦めます。
このシリカゲル商材は、湿度変化により吸湿と放湿を繰り返すことで湿度を安定する働きを持ちます。(調湿効果)
また、湿度が高くなるほど吸湿能力が向上する特長をも有します。
カビは湿度60%より活動が活発化するため、カビ生息条件の一つ、水分供給を抑えるだけでもカビ発生の大きな抑止力となります。
また、仮に長期保管となった場合でも、長期間にわたり湿度を安定させる持続性を持ちます。
これらはシリカゲルB型が発売以来40年以上もの間、木工品の芸術品ともいわれるピアノ調湿剤として使用され続けたことでも実力の裏付けになるものと考えます。
業務用シリカゲルB型 分包タイプ
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